さてカナダに向かいます。行きはビジネスクラス。
ビジネスすげー!
死ぬかと思いました
仕事を終えて空港に行って搭乗開始まで30分ほどの余裕あり
カウンターにてチケットとパスポートを出して
ここまでは普通
受付嬢さんがちょっと手続きに手間取りながらそしてにこやかに
「んーお客様エスタの申請してますか?」
「エスタ?なんか聞いたことがあるような。。たぶんしてない。記憶にない」
ESTA(エスタ)とは電子渡航認証システム。アメリカ渡航にビザが必要ない代わりに
事前に申請しておかなければならないものらしい。
9.11後にテロ対策でできたシステムだとのこと
お嬢さまはキーボードをカチャカチャカチャ
お嬢様が同僚と相談しだした
顔がちょっと曇ってきてる。眉毛眉間によって来てるような気がする
「お客様。エスタ必要ですよ」
「え!そうなの??知らないなー」
ん?あれ?俺カナダに行くんだけどなーなんか勘違いしてない?
「えーっとお客様はカナダの直行便ではなくシアトルで乗り継ぎます」
あーそうだそうだ、そうだった直行便が高かったので乗り継ぎにしたんだ
そうだった、、シアトルね。シアトル。。。シアトル
イチローのシアトルマリナーズ
ということはシアトルって。。。
ザ・ユナイテッドステイツ・オブ、、ア、ア
アメリカ!
俺アメリカ行くんだ。ちょこっとアメリカ寄るんだ
カナダに行くのにアメリカにも行ける。二度おいしいなんて思ってる場合じゃなく
一度アメリカで降りるんだ
でも乗り換えだけだよ
ちょっと変な汗がでてきた
「乗り換えでもアメリカで降りるにはエスタが必要です」
うーんとえーっとシアトル空港から出ないよ
なんかやばい汗が出てきた
ちょっと目の前が暗くなりかけてきた
平静を装いながら「ふーんそうなんだ。で、それは今からでも申請できるものなの?できるならするけど」
ちょっと遠くを指さしながら「あちらでできます」
うぉーっとダッシュ
とりあえずダッシュしてしまったが端末らしきものが見当たらないので振り返る
お嬢さんは追っかけてきてた
指をさしながら「あちらです!」お嬢さんも結構慌ててる
そんな姿を見るとこれはかなりまずい状況な気がしてきた
搭乗まであと何分なんだろう?とか時間を考えてる余裕もなくなってきた
ようやく端末にたどり着いて操作する
お嬢さんは仕事があるらしく走って帰って行った
ちょっと待ってくれよと思ったけど、彼女の仕事もあるだろうし他の客も待ってるし仕方がない
とにかく俺がやらなきゃ
手が震えてうまく打てない。目も見えないし何が書いてあるのかもよくわからなくなってきた
しばらく操作に手間取ってると
お嬢さんが戻ってきてくれた
天使に見えた
幸いなことに申請はそんなに難しくなく
5分くらいでできた
そんなこんなでギリギリに搭乗したのでエコノミーが満席になってしまって
空いているビジネスクラス切り替えてくれたのだと思う